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~三番隊隊舎~
隊舎に戻り執務室へと向かう。
部屋に入りあたりを見回す
そこには未処理の書類が積まれていた。
(そういえば・・・愛理がおった時はこんなんなかったなぁ・・・)
些細なことだが・・・いなくなって初めて分かること。
(愛理・・・どないしてしもたん?)
ふと窓の外に目を向ける。
そこにはギンの気持ちを無視するかのように
きらきらと輝く朝日が昇るところだった。
外は相変わらず騒々しい。
まだ見つかっていないのだから当たり前といえば当たり前だが。
(・・・行こ・・・愛理が待ってるわ・・・)
羽織りをなびかせ出ようとしたところに
『隊長!』
激しく戸が開き、そこには吉良の姿があった。
『なんや?』
『それが・・・その・・・』
言葉が詰まる。
不安が押し寄せる。
『柏木三席が・・・遺体で発見されました・・・』
遺体?
『イヅル?冗談はあかんなぁ~?笑えへんやんか』
『・・・』
吉良はただ無言で立ち尽くす。
ギンの顔から、笑顔が消えた。
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