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「はぁ…」
部屋に戻った除晃はため息を何度もついてから着替え始めた。
「稀犁殿……女性なら…他の方に相談できるが……女性だとしても若すぎるでごさる……」
仮に稀犁が女であっても除晃との歳の差がありすぎる。稀犁は……まだ18歳。対する除晃は33歳。歳の差15……例え女であっても、除晃は誰にも相談できずに悩んでいるだろう。
「は!また考え事をしてしまった…拙者としたことが!稀犁殿が待っておられる……急がねば……!」
稀犁が待っているのを思い出し慌ただしく着替えを終えると、稀犁の元へと走った。一方、稀犁は待つのに退屈してしまい自分の馬の朱雀を連れて来て、手入れを始めていた。
「朱雀……除晃殿は何であんなに考え事ばかりしているのだろうな?」
朱雀は疑問に答えるように小さくいなないた。しばらくすると、待ちわびた人物が必死に走って来るのが見えた。
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