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「朱雀……除晃殿……その言葉、信じますよ…」
「稀犁殿…ありがとうございます…拙者…必ず幸せにしてみせるでござる!」
嬉しさから除晃が稀犁を力いっぱいに抱き締めると、彼女は苦しそうに眉間にシワを寄せたが、すぐに微笑みを浮かべ嬉しそうにする彼の頬に軽くキスをした。除晃は真っ赤になりながら稀犁を見つめた。
「除晃殿……公明、これから…よろしくお願いします。」
「はい、稀犁…拙者こそよろしくでござる」
こうして、除晃の恋は無事に成就したのでした。まぁ……一人……いや一匹の馬は今だに除晃を認める気がないみたいですが。
「朱雀~~~…敵はあっちだ!!公明を引き倒そうとするなぁあああ!!!」
「ブルルル…」
「稀犁殿…拙者なら平気でござる~…」
懸命に戦場で逃げる彼を朱雀は許す気配はまったくなかった(笑)
終わり
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