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拙者は、新しく入ってきたある武将になぜか……どきどきしてしまう。しかし……相手は男……拙者いつから、男好きになったのか……
「……除晃殿」
はぁ…耳までおかしくなっでござろうか?その方の声まで聞こえるとは…
「除晃殿!!」
「!!…稀犁殿!?…いつからそこに?」
「俺は、先程からいました!それより、俺との約束を忘れられましたか?」
「約束?…………!!」
拙者としたことが……稀犁殿と稽古する約束をすっかり忘れるとは……!自分から約束をしたというのに……情けない……
それにしても…稀犁殿はいつ見ても……痩せておられる。いつもちゃんと食べておられるのだろうか?むしろ、女人のような体つきな気もするが……
「除晃殿!稽古するなら早くやりましょう!!いつまで、ボーッとしてなさるのですか!」
「!……これは失礼した!では、早速!」
一人、考え事をしていた除晃にさすがにしびれをきらした稀犁は、除晃の首に己の武器をすれすれに近づけていた。それにようやく気付いた除晃は考えるのをやめて自分の武器を手にとり距離をおいた。
「稽古と言えど、本気でいくぞ!」
「では……参る!!」
二人は和やかな空気から武将として本気で打ち合いを開始した。
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