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「相変わらず……強いですね?」
「稀犁殿も腕をあげられましたな?」
ぎりぎりと音を立てながらつば競り合いをしながら話しているが…このまま、長い時間続けていれば確実に稀犁は、負けてしまう。そんなことをわかっている稀犁だが……彼の負けず嫌いは、かなりのもので……
「稀犁殿…このままでは、前と同じでござる;」
「ぐっ…同じじゃありません…よ!!」
一瞬だけ力が緩んだのをチャンスと思った稀犁は除晃の武器を振り払い素早く距離を置いた。
「!…拙者としたことが…」
「前と…同じですか?」
「前と違いますな。」
改めて武器を持ち直し構え稀犁に少しずつ近寄り何度も刃を合わせること数時間…さすがに疲れてしまっている稀犁を見て除晃は、稽古をやめると座っている稀犁に近寄り手を差し延べた。
「休憩を入れよう。疲れすぎでは長続きしないでござる……」
「ありがとうございます……」
稀犁は素直に手を握って立ち上がった。
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