゜PROLOGUE

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「ほぉ…、 これがエリス特務兵の機体ですか」 今は灰色の機体を見上げ感嘆の声を漏らすマッド。 「すみません、整備の方お願いしてもいいですか?ι OSとかはだいたいしたんで…」 申し訳なさそうに苦笑を浮かべるリツキ。 「いいでが… 乗艦許可を貰いに行かなくていいんですか?」 「Σぁっそうだったι 今行ってきますんで、よろしくお願いします!!」 そう言うやいなや走り去るリツキを見てマッドも声を上げたのだが…、 「Σちょッ今って…ー。 はぁ…足の速い方だ。」 すでに見えなくなってしまった彼に頭をかきながら独り愚痴をこぼした。 +++ その数分後 通りがかりにリツキは三人の影を捉えた。 それは《ミネルバ》の艦内に無事乗艦したオーブのアスハ代表とその護衛のアレックスだった。 そして後一人は 警備中だったルナマリアだ。 「ん? どうしたんだ」 リツキが三人に声をかける。 するとアレックスがリツキの姿にサングラスの奥で目を見開いた。 が、誰も知るよしもない。 話によれば先程戦闘に巻き込まれ怪我をしたアスハ代表をどうにかしようと 手近にあったザクをアレックスが操縦し この《ミネルバ》に助けをもとめて来たらしい。 それを訊いた瞬間いきなり強い揺れが起きる。 とリツキは彼らのことをルナマリアに任せブリッジへと走り出しだ。
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