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「自己紹介が遅れました、私はブランク男爵と申します」
勇樹の脳内はパニック状態。
更に言葉を続ける……
「色々とご質問があるでしょうが、まずは私の用件を聞いて頂きたい」
「簡潔に申し上げます。あなたに世界を、救って頂きたいのです」
ますます理解が出来ない、なぜ俺が世界を……? 勇樹がそう言い聞かせている間もなく、更に話は続く。
「今、世界は脅威に見舞われようとしています。もうすぐ、アレが誕生してしまう……」
黙り込んでいた勇樹もただ事では、なさそうな話を聞き口を開こうとした……
しかし勇樹の体を包み込んでいた闇が途端に消える……
「あなたなら、救えるはずです。この世界を……」
勇樹は呪縛から解放されたように目を覚ました。
今のは一体……? 様々な憶測が脳裏をよぎる中ふと後ろを振り向く。
そこには一枚の便箋のような紙と小綺麗な宝石が一つ置かれていた。
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