桜咲く季節に‥

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『挧月ちゃん!!? 挧月!!!!』 机にぐったりする挧月ちゃんは少し熱があるようで 俺は何も考えずに 挧月ちゃんを抱き上げる 教室中ざわざわ騒いでいたのやけれど… そんなん耳に届いてへんかった 抱き上げた挧月ちゃんは 凄く軽くて男とは思えへんぐらいやった 瞳を閉じているだけやのにそれにドキドキしとる自分がおった 助けなアカンって思えた 『もうちょっと待ってぇな…挧月ちゃん…』 教室を出て保健室までダッシュする 小柄な挧月ちゃんを落とさないように… 壊れものを扱うようにだきしめて 『はぁ…はぁ…』 保健室に向かうこの時間が長く感じる 早く…早く着いてぇな… 『挧月ちゃんは俺が守ったるわ…』 保健室が見えてきた 勢いよく保健室のドアを開ける 『はぁ…ッ…』 保健室には誰も居ないようだ… .
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