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「あのさ、もう二度とこういう危険なバトルをするのは止めてくれないかな?」
走一は優しく言う。
「確かに、他人に認めてもらえなかった死神さんの気持ちは分かるよ。 でもね……ここは公道なんだ。 俺達みたいな走り屋だけでなく、一般のドライバーもいるんだ。」
健二も走一に続いて言う。
「走り屋は暴走族と変わらない……これは紛れもない事実なんだ」
走一は頷くと、死神の肩にそっと手を置き、静かに言った。
「公道で無闇にトバしたりせず、困っている人達を優しく助けたりするのが本当の走り屋と言える」
まぁ、俺も本当の走り屋とは程遠いけどね、と走一は苦笑いした。
「さて健二、そろそろ行こうか」
走一は健二に声を掛ける。
「おっけー、行こうか」
「ままま待てっ」
死神は走一を呼び止める。
「ん?」
走一は振り返った。
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