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駅前のバスに乗って30分程で神山前停留所に着く、すると目の前に神山家はあると言うこと駅員に聞いた直哉は早速、駅前のバス停に向かった。
駅の出口にはさっきの女が旅行鞄を広げ何かを探している。
「どうされましたか?」
直哉は後ろから声をかけた。
女はビクッ!として直哉に振り返る
「いえ、大した事ではないです。」
女は笑顔で答えた。
「もしかして、あのバス停に用事があるんじゃないんですか?」
直哉は駅員の話しを思い出して聞くと、女は驚いた顔をしている。
「そして神山さんの子守りのバイトの面接を受けるんじゃないんですか?」
女は更に驚き、
「・・・そうですが」
不信そうに直哉を見つめ警戒している。
「別に僕はエスパーじゃないですよ!」
「・・・?」
直哉は照れて意味不明な事を口走った、女は更に不信そうに見つめる。
直哉の顔は真っ赤になり、駅員とのやり取りを説明して、自分も面接を受ける事を伝えると、女はやっと納得し笑顔が戻った。
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