プロローグ

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(怪しい・・・、なんか犯罪まがいのバイトの可能性が・・・) 疑いの眼差しでメールを見つめていると、メールの最後に 『尚、応募が多くなると思われるため、受付を本日0時30分までとさせて頂きます』 携帯の時間を見ると、0時25分を表示している。 「っ!とにかく電話!」 残り時間が5分しかない、焦りながらメールに表示された番号に電話をかける。 『ツー、ツー、ツー』 話し中の音が聞こえる (嘘だろ!かかれ!) 『ツー、ツー、ツー』 話し中の音が聞こえる 時間が0時29分になった。 祈る思いでダイヤルを押す。 『ッ、はい、神山でございます・・・。』 携帯の受話器から、年輩の落ち着きのある男の声が聞こえて来た。 「はい、高山直哉と申しますが、子守りの募集を見たんですが。」 『・・・高山さまですね。では2月29日、19時に神山家で面接を受けて頂きます。尚、交通費として1万円支給します。ではお待ちしております。ツーツー。』 抑揚のない声で答えると電話が切れた。
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