プロローグ

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土曜の夜八時半。 夕飯を食べた後、奈都(なつ)は部屋で寛いでいた。 ーーーー徹(とおる)はまだ仕事かな?ーーーー 奈都は携帯を手に取ると、彼に電話をした。 トゥルルル・・・・。 トゥルルル・・・・。 七度目のコール音。 後でかけ直すか・・・・・・。そう思った時に、ようやく通じた。 「徹、何してた? 仕事終わった?」 一週間振りの彼の声を、奈都は楽しみにしていた。
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