†漂流†

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「おい。」 呼び止められ振り返る。額に傷がある男が立っていた。手には剣が握られている。 「この街でそんな長い刀を携えていると誰でも敵だと勘違いする。お前は誰だ?」 傷の男は近づいてくる。 「………」 セフィロスは無言で愛刀・正宗を抜き構える。 驚くことに正宗の長さは自分の身長の倍もの長さになっていた。 一体何が起きたというんだ。 「やるのか?なら手加減はしない。この街から出ていけ!」 傷の男は剣を構え突進して来た。 セフィロスは構えたまま動かず目を閉じる。 感じる。奴の動きを。 「くらえ!」 セフィロスを両断する勢いで剣を振り下ろす。 セフィロスは目を開き正宗を振り払った。 「うぐっ!」 傷の男は宙へ飛ばされ剣は弾かれた。たたき付けられる。 「…その程度か……」 セフィロスは正宗を鞘に納め歩き出す。 「クラウドの方がまだ強い。」 そう吐き捨て2番街へ行こうとした時、傷の男は止めた。 「待て!」
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