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「クラウドを知っているのか?」
傷の男は立ち上がりセフィロスへ尋ねた。振り返るセフィロス。
「……人並み程度にな。そういうお前こそ。」
傷の男を冷たく睨む。
「あいつと俺は同じ故郷で育ったんだ。自己紹介が遅れた、レオンだ。」
自己紹介を終え剣を納めるレオン。
「あいつがお前と同じ故郷…。」
どう考えてもおかしい。
クラウドはミッドガルに住んでいるはず。しかし、レオンとやらを私は見たことがない。
「…お前の故郷はどこだ?」
セフィロスは尋ねる。
「ホロウバスティオンだ。」
レオンの答えた故郷の名を聞いても全く知らない土地だった。
「なんでも自分の過去を乗り越えるという置き手紙を残していったんだが……」
レオンの言葉に表情を変える。
「………なるほど。」
セフィロスは歩き出した。
「今一度勝負してくれよう……」
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