奇妙な時間旅行

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「俺の爺ちゃんから聞いたんだけど 爺ちゃんと友達二人の三人で 一緒に山道走ってて、友達が 急にスピードをあげたんだって そうしたら目の前で消えちゃったんだって で、すぐに親と警察呼んで探したらしいんだけど 結局、見つからならずに 今だ行方不明なんだってさ」 僕はよく有る都市伝説の一種だと思いながらも 「へぇ」 とだけ言った そんな話しの後、タイミングよく脇道から 『がさがさ』 っと音がした TとSは楽しそうに 「うゎっ」 と叫びながら急いで走りだした 僕は気になって、一度停まって見る そこにはどこにでもいるような黒い猫だった 僕は先に行ったTとSを呼ぼうと見るがもう姿が見えなかった 「薄情な奴らだな、」 誰も居ないのにそんなことを呟きながら 後を追うことにした ちょっと急ぎつつ自転車を漕いでいると 急に真っ暗になる 『えっ』と思ってると 急に明るくなった オカシイ、さっきまで 薄暗かった山道が今は明るく、どう考えても昼間にしか思えない ふとさっきまで話していた [人が消えた] が頭によぎり不安になり、一先ず山を出ようと自転車を漕ぎだした 出口でTとSが待ってるはずと考えながら急いで山道を走る 僕は愕然とした TとSがいない、どっかに隠れてるんだろと思い込むようにし 辺りを探すがいない 僕は茫然とするしかなかった
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