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時は5OO年前、世界はザルディンの手によって終りを迎えようとしていた。
草花は咲く事を忘れて枯れ行き、人々は「死」か「奴隷」の二択を迫られ、動物達は悲しみの涙を流した。
そして誰もが絶望し、明日という希望の光を失った時、一人の勇者が現われた。勇者は七頭ものドラゴンを操り、見事ザルディンを滅ぼした。
しかしザルディンの力は思いもよらぬほど増大なものだった。ザルディンは最後の力を振り絞り勇者に呪いをかけたのだ。
すると勇者は石へと姿を変え、その後どんな一流の魔術師が呪いを解こうとしても、決して勇者が再び動き出す事はなかった。
人々は勇者を七頭のドラゴンを操る「ドラゴンナイト」と謳い、世界の英雄として奉った。しかし何年か経ったある日、突然勇者にヒビが入り、跡形もなく砕け散ってしまった。
その時に小さな七色の光が四方八方へ飛び散ったと人々は言う。
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