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――それは黒き野望 誰もが持つ負の心 暗黒の時代
歌の題材になっている物語は、誰もが知っているもの。
そんなに遠い過去ではない昔に、本当にあったとされる光と闇の戦い。
誰もが知っていて、誰もが愛している物語。
――その時代を少女は生きた 迷い苦しみながらも
――彼女は何を思って生きたのだろう? 3人の友と一緒に 人ならざるモノに導かれ
瞳を輝かせていた少年が、さらに体を前へ乗り出した。
大好きな一節だからだ。
唄と、踊りの調子も耳障りにならない程度に速くなってゆく。
――紅がまだ畏怖と恐怖でしかなかった
――黒き野望もまた紅の持ち主 真実を知っても尚
――彼女は歩き続けた 大切なモノを護るために
知らないが故に、人は自分たちと違うものを窺知(キチ)する。
人の思いは少しずつ、しかし確実に大地に影響を与え、世界は知らず知らずのうちに掘ろ日へと向かっていたのだ。
――彼女は消え野望もまた消えた
――その微笑みも 声も もう戻らない
――それでも彼女は生き続ける…
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