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この大陸に『国』という概念は存在しなかった。
各々集落を形成し、いつしか村となり、街となり…必要に応じて交流する。
自ら大陸を渡り歩く者以外は、は外にある街など全く意識しないで生活していたのだ。
しかし、紅の天使の伝承が広まると各街の代表者たちは初めて終結し、全体陸を統一することにした。
今後、再び世界が驚異に晒された時…協力して事態を収集できるようにだ。
最初は円満に話し合いが続いていた。
が、森や川…草原やなにもない平地の所有権を巡り、責任者たちは揉め始める。
最初は個人の喧嘩。
それがいつの間にか街ごとの争いへと発展し、遂には戦争が勃発してしまうほどだった。
平和を願った紅の天使の想いも虚しく…人々は自らの手で、再び暗黒の時代を迎えようとしていた…。
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