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さて…。
冒頭で登場した少年はいつしか16歳になっていた。
父を戦争で亡くし、母も今はいない。
彼の名はヨシュア・Y・ユージン。
両親の死語親戚に身を寄せたヨシュアは、現在着のみ着のまま剣を片手に、各地をぶらぶら放浪していた。
何年かぶりに訪れた故郷。
彼が幼い頃は名前すらない、廃墟寸前だった湊町。
今はしっかり復興し、『ヴィルバン』という名前すらある。
幼き日抱いた夢を胸に秘めたまま…彼はチャンスを得た。
街中で、次々と女性が誘拐されるという事件が頻発しているらしい。
現在ヴィルバンは隣接する街と冷戦状態にあるため、事件の調査などろくに行われていないのが事実。
そこでヨシュアは立ち上がった。
けの事件を解決し、まずは街の英雄になろう。
大切なのは積み重ねである。
そう決め、彼は意気揚々と調査に乗り出していた。
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