第1章 英雄希望①

6/8
前へ
/140ページ
次へ
さて…。   冒頭で登場した少年はいつしか16歳になっていた。   父を戦争で亡くし、母も今はいない。   彼の名はヨシュア・Y・ユージン。   両親の死語親戚に身を寄せたヨシュアは、現在着のみ着のまま剣を片手に、各地をぶらぶら放浪していた。   何年かぶりに訪れた故郷。   彼が幼い頃は名前すらない、廃墟寸前だった湊町。   今はしっかり復興し、『ヴィルバン』という名前すらある。   幼き日抱いた夢を胸に秘めたまま…彼はチャンスを得た。   街中で、次々と女性が誘拐されるという事件が頻発しているらしい。   現在ヴィルバンは隣接する街と冷戦状態にあるため、事件の調査などろくに行われていないのが事実。   そこでヨシュアは立ち上がった。   けの事件を解決し、まずは街の英雄になろう。   大切なのは積み重ねである。   そう決め、彼は意気揚々と調査に乗り出していた。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加