☆グルメでアレなお客様☆

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「…勿体(もったい)ないから、自分で食べるか」  手付かずになった自作のオムライスを見て、(ひと)(ごと)のあたしに。 「え?綺流兎(キルト)ちゃんのは、俺が食べるよ」 「だめ!()げてるし、失敗作だもん。だから、だめ!」  …第一、まずい料理、夕羅に食べさせたくない…。  ちょっと思案してから、彼はにこやかに言った。 「そうだ!食べ方を工夫すればいいんだよ~☆」 「??」  ーー…(なん)でこうなるんだろ。 「ぁ、…あ~ん、して…」  ()ずい。恥ず過ぎるっっ!!  (なに)かの罰ゲームか、これは!? 「綺流兎ちゃん…その恥ずかしがってる感じがかえって、そそられるな~」 「そそってるつもりは、ないっ!」
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