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架那のコウモリ部屋。
そこに棲む下僕のコウモリたちには、名前が付いてるそうだ。
あたしには、まったく区別つかない…。
「この眼光が鋭い子が、リーダーのタロキチ。少し気性荒いかしらぁ」
「へ…へぇ」
「それでぇ、目が真ん丸なのがジロキチ。穏やかな性格よぉ」
「は…はぁ」
「あっ、今欠伸したのがサブキチ。隣の小太りなのがヤソキチでぇ～。あとねぇ…」
「ぅ…ぅん……（うつらうつら）」
「ヒャッキチは飛ぶの遅くてぇ。千億兆吉は、図太い根性してるわねぇ」
「せ、千億……？！（少し眠気が覚めた）」
なぜ、そいつだけ漢字なのか。
何匹いるのか。
餌代は大丈夫なのか。
っつーか、性格とか言われても…。
あえて突っ込まない事にして。
「……もっと可愛くしたら？首にリボン巻くとかさー」
「あらぁ！それ、いいわねぇ♪」
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