☆見る人が見れば可愛いと思います…☆

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 というワケで、色とりどりのリボンを用意して、彼らにつける事となった。  ……が。 「キシャー!」 「こ、怖いよ、このコウモリ!」  フリルの付いた白いリボンをつけようとしたが、ものすごい形相(ぎょうそう)威嚇(いかく)してくる。 「駄目よぉ!タロキチはリーダーって言ったでしょぉ!リーダーは赤よ、赤!」 「(なに)それ??…いや、それ以前に、架那がつけてあげなよ!あたしだと暴れるしっ」 「キシャーっ!」 「ふんふん…。タロキチったら、『是非(ぜひ)とも、綺流兎(キルト)さんがつけて下され』って言ってるわよぉ」  吸血(キュウケツ)族の架那は、コウモリの言葉がわかるのだ!すごいぞ! 「キシャーっっ!!」 「ふんふん…。『拙者(せっしゃ)は顔がゴツい(ゆえ)、どうしたものかと長年(ながねん)思いあぐねておりましたので、丁度(ちょうど)よき事でござる』……だって」 「(かん)(ぜん)に嘘でしょ!!」  そんな長い台詞(せりふ)なワケないだろ!しかも『拙者』ってどこの言葉!? 「まぁ…、雰囲気でわかるっていうかぁー」 「……あぁ、もう!…つけますよ。赤色のリボン、つければいいんでしょっ?」 「ヨシャーーっ!!」  あん?  今の鳴き声、聞き(ちが)いか? 「…今のは(なん)て言ったの」 「えぇっとぉ…『よっしゃーーっ!!』って。」 「それだけ、まんまかよっ!」  その()、コウモリにリボンをつける作業は丸1日かかったという。  そして、あんまりオチの無い、グダグダ感が綺流兎の心に残ったという……。
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