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「しかし、末っ子はイチゴが嫌いだから…と嘘をつき、他の兄弟に譲ろうとします」
「……(フ、フン…末っ子め)」
「泣きながら譲ろうとする末っ子。兄弟たちも涙を堪えて、それぞれ我慢していました…」
「……(そこまで我慢するのか?)」
「さて、そこへ現れたのが私と火鷹様です」
「……え?」
「金品を奪おうと目論んでいたのに、何もない事に腹を立てた火鷹様。…その後、どうしますか?」
どうするって…。
「…そんな家、立ち去るに決まっているだろう」
「駄目ですよ、火鷹様。この場合、『イチゴを食べてしまう』が正解です」
「正解と言われても…」
「そんな鬼畜な真似は、できませんか?火鷹様ともあろうお方が?」
……くっ。
「以前の火鷹様なら、家ごと燃やすくらいは平気でしたんじゃないですか」
「い、いくら僕でも、そこまではしない!」
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