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コレクター。
それは何かを収集する者の事。
が、…コレクター心が行き過ぎると、迷惑になるコト受け合いです。
「アタクシ、小動物が大好きなんざますの」
「小動物ねぇ…あ、綺流兎ありがと」
オレンジティーを淹れて持ってきたあたしに、架那がお礼を言う。
「あの……綺流兎様は、夕羅様の婚約者なんざますよね?」
そして、架那の向かい側のソファーに座る、マダ~ムな雰囲気の宿泊客(勿論このヒトも妖魔人で、ケロりん族という種族らしい)が話しかけてきた。
ちなみに彼女は厚化粧で、ごってりした宝石のついた指輪やネックレスを、ごってりした体型に身に付けてる…。
婚約者って言われるの、まだ照れがあるけど。
「あ~…まぁ、一応は」
「あーん、もうっ、残念!アナタみたいな娘、ウチの息子の嫁に欲しかったざますのに」
は?マダ~ムよ、何を言い出す。
「婚約解消する気、ないざますか?ウチの息子、顔は微妙だけど性格は良い子なんざますの!」
「そ、そうなんざますですか…あはは」
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