☆ごってりマダムはアレがお好き☆

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 コレクター。  それは(なに)かを収集する者の事。  が、…コレクター(ごころ)が行き過ぎると、迷惑になるコト受け合いです。 「アタクシ、小動物が大好きなんざますの」 「小動物ねぇ…あ、綺流兎(キルト)ありがと」  オレンジティーを()れて持ってきたあたしに、架那(カナ)がお礼を言う。 「あの……綺流兎様は、夕羅(ユラ)様の婚約者なんざますよね?」  そして、架那の向かい(がわ)のソファーに座る、マダ~ムな雰囲気の宿泊客(勿論(もちろん)このヒトも妖魔人(ヨウマビト)で、ケロりん族という種族らしい)が話しかけてきた。  ちなみに彼女は厚化粧で、ごってりした宝石のついた指輪やネックレスを、ごってりした体型に身に付けてる…。  婚約者って言われるの、まだ照れがあるけど。 「あ~…まぁ、一応は」 「あーん、もうっ、残念!アナタみたいな()、ウチの息子の嫁に欲しかったざますのに」  は?マダ~ムよ、(なに)を言い出す。 「婚約解消する気、ないざますか?ウチの息子、顔は微妙だけど性格は()い子なんざますの!」 「そ、そうなんざますですか…あはは」
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