☆グルメでアレなお客様☆

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「よし。完璧だ~!」 「やけに自信たっぷりだけど、夕羅って料理した事…」 「うん、初めて♪」  爽やか笑顔。  …が、彼の調理台を見て、仰天(ぎょうてん)する。 「!!な、何、その残骸(ざんがい)…っ」 「ん?何って、オムライスだよ。男の料理らしく、大胆(だいたん)だろ~」  一体全体、何を入れたんだ。  アレは、魚のしっぽ?豚足(とんそく)みたいなのも見える。パイナップルのヘタの部分が、山盛りのご飯に刺さって…。  だ、大胆にも(ほど)がある!! 「オムライスなのに、たまご使ってないし」 「使ったよ、ほらっ」  お皿に盛られた残骸の、てっぺんに何故(なぜ)か…ゆで玉子。しかも、花の形に包丁で細工してあるではないか。 「す…すごい!この細工は、うまいかも…」 「だろ~!」  だが結局、得意満面で変なトコに()っても、それオムライスじゃないから!  ……さて、そんな夕羅は(ほう)っておいて。 「架那のは……」  おぉっ!玉子の焼き加減が美しい!上にかかったデミグラスソースが、輝かしく光っている!!  さすが架那。いつも通り、美味(おい)しそうな仕上がり。
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