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「よし。完璧だ~!」
「やけに自信たっぷりだけど、夕羅って料理した事…」
「うん、初めて♪」
爽やか笑顔。
…が、彼の調理台を見て、仰天する。
「!!な、何、その残骸…っ」
「ん?何って、オムライスだよ。男の料理らしく、大胆だろ~」
一体全体、何を入れたんだ。
アレは、魚のしっぽ?豚足みたいなのも見える。パイナップルのヘタの部分が、山盛りのご飯に刺さって…。
だ、大胆にも程がある!!
「オムライスなのに、たまご使ってないし」
「使ったよ、ほらっ」
お皿に盛られた残骸の、てっぺんに何故か…ゆで玉子。しかも、花の形に包丁で細工してあるではないか。
「す…すごい!この細工は、うまいかも…」
「だろ~!」
だが結局、得意満面で変なトコに凝っても、それオムライスじゃないから!
……さて、そんな夕羅は放っておいて。
「架那のは……」
おぉっ!玉子の焼き加減が美しい!上にかかったデミグラスソースが、輝かしく光っている!!
さすが架那。いつも通り、美味しそうな仕上がり。
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