さみしくなんかないやい

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 エーエム4時半。  初日の出を見に行くために、魅惑のコタツから抜け出して、さらには家からも抜け出しました、マル。深緑のブルゾン着込んで、まだまだ暗い道を歩いてるわけだけど……さ……  さみーーーー!!  誰だよ!こんな寒空の下、初日の出見に行こうなんっつったバカは!俺だバカヤロー!  時々、初詣に行ってきたらしきファミリーとかカップルとかとすれ違ったりしながら、待ち合わせ場所へと向かう。すんげえサムイ!身も心も!  肩を狭めて、早足で歩く。止まったら凍りそう!アレだ、バナナとかで釘が打てるレベル!息がやべえくらい白いもん!  サムイサムイ!って言いながら、待ち合わせの駅前に到着。なんか俺が一番遅かったみたいで、全員すげえ恨みがましい目で見てきた。 「お前おせーよ!!」 「ごめんごめん。ちょ、ラスボス倒さねえと家出れなくてさ」 「意味わかんねえから! セーブして来いよ!!」 「ラスボスのダンジョンに入ったらセーブ出来ねえんだもん! わかるだろ!? このもどかしさ!」 「ちっともわかんねえな!」  先に来てたケンケンがすんげえ怒ってきた。なんだよ、そんな怒んなくってもいいじゃん。
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