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小学校5年生の冬にみた夢。
ある年の春。
俺は、何故か池のある大きな時計台の下で人を待っていた。
待ち合わせ時間は10時。そして、今は9時45分。後、15分で待ち人が来る。
喜び、楽しみに11歳の心は満たされていく。
しかし、約束の10時を過ぎても俺の待ち人は来ない。
少しぐらい遅れる事はある、人で有る限り。
根気よく俺は待ち人を待ち続ける。
しかし、30分しても来ない。
俺は、時計を見る回数が増えていく。
当時、携帯電話なんて持っていなかった俺は、近くの公衆電話まで電話をかけに行った。
ちょうどその時に待ち人が来た。
そして「待たせてごめん。」
走って来たのにも関わらず、息一つ乱していない。
俺「何かあったん?」
「別に‥‥」
俺「普段遅れる様な人ちゃうやん!!」
「‥‥‥」
俺「何か言い訳ぐらいしなぁよ!!」
「‥‥‥」
俺「何かあったんやろ!!」
「‥‥‥うるさい」
俺「逆ギレ!?」
そう言ったら、
「ここで死ぬのは、僕か、君か。」
俺「俺は死なへん!!死ぬんはあんたや!!そこまで言うなら死ねや!!」
―――――――ドスッ‥‥‥
俺は相手を殺していた。何処からともなく出した鋭い刃物で一突き。
俺「うっ・・・ァァァア!!!!」
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