3.傷痕

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目を覚ましたとき、自分の手で思いきり壁を殴った。 殴った右手の小指は赤く腫れあがり、母に見せるのも怖かった。 どうしてこうなったのかと質問されるのが怖かった。 結果、痛みを堪え過ごす事に決めた。 今でこそ後悔しているが、赤く腫れた右手の小指は骨が折れていたようで、不格好に骨がくっついている。 今でもこうして自分の体に戒めを抱えているようで。 身心共に癒えない傷痕を負った。 .
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