『始まり、その序章』

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―――キーンコーンカーンコーン・・・学校のチャイムだ 今日もかったるい授業が終わった いつもの日常、変わらない日々 ホントはそれが 当たり前の事なんだ 俺は紅乃恋斗(こうのれんと) 私立御園高等学校、2年の学生だ 何処にでも居そうで 普通な人間・・・のハズ そう、あんな事に会うまでは ―――『おーい恋斗!起きろぃ』 ん?誰だ?俺を起こすのは? またか・・・俺の机に来てはいつも睡眠を妨害する友人が来た コイツの名前は 宮城大河(みやしろたいが) 中学時代からの友人だ 話しやすくて気が利くんだが 少々ウルサイのが難点。 (大河)『恋斗ぉ、今日もお前ん家で対戦すっかんな』 (恋斗)『またかよ!?いくら雅が強いからって格ゲーじゃ勝てねぇよ、他のゲームで・・・』 他愛のないごく普通の会話 ちなみに、雅(みやび)ってのは俺の妹だ。しかし今は――――、 『あなた達!掃除の時間のハズよ無駄話は放課後にしなさい!!』 このクラスのボス、いや! 学校の名物委員長が 俺達に睨みをきかせている 彼女の名前は 天田燦佳(あまださんか) 人一倍正義感が強く 悪く言えば、悪は絶対許さない、そんな性格💧 黙っていればそれなりに 可愛いんだけどな。 (大河)『どわっ!委員長に睨まれたらたまったもんじゃねぇ! 恋斗、後で行くからな!』 そそくさとその場からズラかった大河、さて俺も帰るかな 当番じゃないし(笑) そのあと、物凄い殺気が 俺の背中をゾクゾクと 襲った・・・ (燦佳)『恋斗君、あなたは、掃除していくわよね??』 当然、逆らえない俺 (恋斗)『あの委員長、ぜってぇ性格おかしいだろ💧』 結局、掃除を手伝った俺は帰る時間が大幅に長引いた、時間はとっくに四時半すぎだ・・・。
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