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(恋斗)『・・・・・あれ?俺って死んじまったのか?』
頭はハッキリしてるのに
視界が真っ暗だ
(恋斗)『もしかして夢の中とか・・・?』
『それは、違いますよ』
虚空の闇の中を
透き通るような声が響いた
(恋斗)『え?誰だ?幻聴ってヤツか?』
『まず簡単にご説明しますね?貴方は今、精神だけが別の世界に来ているんです』
へ?一体何言ってるんだ?
てか、女の人の声?
『貴方の精神は狭間の世界、ここポリフィゾルゲンに移行したんです』
??さっぱり分からない
ぽりふお?ぞるぞる?
『現実世界の貴方は、こっちの世界から戻った時に事故にあってグチャグチャになってしまいます、しかしそれを防ぐ手段があるとするなら、貴方はどうしますか?』
一体、何の話だろう?
さっぱり意図が分からない
でも簡単な答えじゃないか
そして、声がまた響いた
『紅乃恋斗、貴方はこのまま死を選び存在すら無い世界に束縛されたいのですか?生きたくはないのですか?』
それは嫌だ・・
まだ、死ねない・・・
死にたくない。
決まりきった答えを
俺は虚空の闇に叫んだ
(恋斗)『俺はッ!死にたくない!!まだ!死ねないんだぁぁッ!』
そう言いはなった時
急に視界が明るくなった
眼を開けてみると
ぶつかるハズだった
トラックは俺の居た場所から
数メートル離れた場所に
見るも無惨な形で横転していた
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