調査中【日常に退屈する全ての子供達】

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パンドラの箱から青い糸の様な物が沢山出てきて、部屋から出た。 そして、日本全国の退屈している少年少女のもとへ散った。 ドクターはパソコンを取り出す。 パソコンの画面に出てきたのは。 少年少女の顔写真、身長、体重、趣味等の詳しいプロフィールが表示された。 さらに注意深く見ると、星が見えた。 「なんなんだこの星印は?」 「子供達の[退屈度]です」 「退屈度?」 「はい。★10段階で評価し、★が6つ以上の少年少女にゲームに参加してもらいます」 「数は?」 「とりあえず、目標は42人。それも……真面目な人間がいい」 「何故?」 「不良をゲームに参加させても面白くないでしょ?」 「面白くないって……」 「おっと、出てきましたよ。吉永雷(ヨシナガライ)退屈度★×8ですか。それにプロフを見た限りこれはいい。採用です」 淡々と審査していき、人数が目標の42に。 「案外、早く集まるものですね。では、そろそろ第二段階へ……」 携帯を取り出したドクター。だが、手はすぐに止まった。 「秋山毅……退屈度★×10……MAXですね……しかも、[自分に自信が持てず、真面目に生きても馬鹿を見るだけなんじゃないか]と思っている。自分を責めていますね……コンピューター、省いて良さそうなの探して」 ピピッ 「あぁこの子か。この子はつまらなそうだ。よし、№42を秋山毅に変えて……っと。じゃ、本当の第二段階へ入りましょう」 「第二段階?」 「この選ばれた42人にメールを送ります。そしてゲームに参加するか否か。つまり、彼らに最後の選択権を与えます」
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