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キリトは呆気に取られつつも、2人の後に付いて行く。
「先に長に会って?勝手に連れ回したら怒られちゃうから…」
ルージュはキリトに合わせて小走りに横を歩いている。
ルークは先を楽しそうに跳び跳ねて歩いている。
先ほどまで同じ事をしていた双子がまったく違う事をしているのはこの里の影響なのか。
キリトは少し考えながら歩いていた。
「キリト、ここだよ。長の家」
「…凄いな…」
さすがエルフの家と言うべきなのだろう。
巨木の根の間にドアが付いていて、見上げると所々に窓がある。
大きく広げた枝には不思議そうに見ている他のエルフ達がいる。
「…長、入ります」
「…失礼します」
中は外からみた巨木よりも広く感じられる。
魔術というものなのか、木の中だと言う事を感じさせない。
「…ルーク、ルージュ。お使いは出来たのか?」
「ごめんなさい…見つからなくて…」
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