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ルージュが申し訳なさそうに頭を垂れると長と呼ばれた老いたエルフは気にするなといった素振りをした。
「さて、そなたはキリトと言うのかな」
「?!…はい、そうです」
名を名乗っていないはずだが、エルフだから分かるのかと聞き返す事を止めた。
それから少しの沈黙が流れた。
「ふむ、色々苦労しとったのだな…ここにいるのであれば…まず服を変えてもらおうかの」
長と呼ばれた老いたエルフは全てを悟ったのか何者なのかを聞かずに部屋と食事、着るものまで用意すると言ってくれた。
先にフォレスの血と泥や汗で汚れた服を着替える事にした。
ルージュがエルフの里に唯一ある店に連れて行ってくれた。
トークンのショップとかかれた看板にがあった。
カランカラン
ドアに付いた鐘の音が軽快でよく響く。
色々な物が置いてあり、中はかなり散らかっている。
「トークンさん!トークンさんいるんでしょ?」
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