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前を歩くトークンはキリトを見るなりクスと笑った。
その行動に不信感を抱いたがトークンがそれを感じ取ったのか笑みを絶やさないまま話をし始めた。
「すまない、僕に似ているなぁと思ってしまってね」
トークンは自分がここにいる理由、その過程まで話てくれた。
全てに絶望し、この深い森でボロボロの身体を引きずり歩いていたらルージュとルークに出会い救われた事。
そしてこの里で自分を見つけ生活している事を話てくれた。
キリトはその話を聞いていて疑問が浮かんだ。
他の種族を受け入れない為にこの隠れ里のような場所にいるはずなのに、人間であるトークンを受け入れた。
自分を含めて他の種族を易々と入れて良いものなのか…。
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