1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
古呆けた写真、互いに変わらず笑顔のままで。幸福せそうに微笑む君を、何度も愛しく此の手に。
此の距離に初めて気付いた痛み、悔やみ、悲しみ。全て背負うから…。
やり直し出来ない訳じゃなかった。
只恐れた…否定される事…。
逃げ続けた事に悪意は無く、術を知らなかった自分が影を落とす。
だから、僕は…。
古呆けた写真、二人は変らず笑顔のままで。幸福せそうに微笑む君を、指で撫でるだけ…。
想い出、言葉、感慨。
ありふれた街に染み付く香り…。
最初のコメントを投稿しよう!