4.遊びの向かう先

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――――ジリリリリリッ! 「……もう朝ぁ?」  私は目覚まし時計の機械的な音に起こされ、一言呟いて起き上がる。時計のベルを止めて目を擦りながら寝室をあとにした。  朝食を食べ終え、良太を見送ってからふと携帯のことを思い出す。昨晩遅くに寝たせいか今朝は少し寝ぼけ気味だった。 「携帯忘れてきちゃった」  小さくぼやいて階段を上り、寝室に入ってベッドの上に視線を向けると、やっぱりそこには携帯が転がっている。そういえばメール返してないなぁなんて考えながら電源を入れた。  とりあえず寝ている間にメールが来ていないか問合せてみる。 「なんて返そうかしら……」  そんな風に呟いた私は、届いたメール件数を見て愕然とした。携帯の液晶画面にはこう表示されている。 【受信完了  メール    48件】 「な、何これ…………?」  孝史にメアドをしられたのかと思った。メール受信ボックスを開くのが恐ろしい。でも見ないわけにもいかない。私は思い切って受信ボックスを開いた。  私はメールを送って来た人が分かるように、いくつかのフォルダを作って振り分けてある。そこには、ある一つのフォルダにのみ未読メールがあるという赤い表示が。 【和美】
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