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今度は丘の上の方を見上げてみた。
すこし上がったところにてっぺんがあり、てっぺんは平らになっているようだった。
俺は斜面を駆け上がった。もっと高いところから、この絶景を見渡してみたかったから…
てっぺんの広場には、小さな櫓を従えた、石造りの砦のようなものがあった。
古い時代のヨーロッパの王様や貴族が住んでいそうな、そんな雰囲気だった。
どおせ夢のなかだし…と思って、俺は砦に入り、櫓にのぼってみることにした。
まず、大広間があった。燭台や炬には明かりがつけられているが、人の気配はまったくない。
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