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気が付くと、俺は小さな部屋のなかにいた。
一番はじめに目の前にあった、あの小さな小屋の中なんだとすぐにわかった。
夢のなかなのだし、起こりうるかと、俺は納得した。
暖炉ではパチパチと音をたてて薪が燃えている。
暖炉の近くにある肘掛け椅子に老人が座っていることにようやく気付き、はっとした。
「やっと気付いてくれたか。」
ゆっくりと老人は呟いた。
「あなたは誰ですか?」
俺がとっさに答えられたのは、これだった。
老人はゆっくりとこっちを向き、鋭いその目で俺をみた。
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