尻尾切っても生えるトカゲ

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アブラヒモは、ひとりでトコトコと帰路についていた。   (…やっぱり、誰かにつけられてる…。)   アブラヒモは、人の気配を存分にその背中で感じていた。 男は背中で語る…その言葉は今何も関係無かった。   アブラヒモ「おい、居るんだろ…。出てこいよ。」   誰も出てこない。 これでは、アブラヒモはただの馬鹿である。   アブラヒモ「おい、居るのはわかってる。早く出てくれば、大人しく帰らせてやるよ。」   少し語気を強めてアブラヒモは言った。
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