第一幕

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「てるてるぼうず」(詩) 弾けては消える雨をBGMに 僕らの物語は進んでいったね 君は 六月の花嫁 ジューンブライド ごめんね 幸せになんて出来なかった 苛立ちはやがて訪れる別れのときを演出する前座で 窓辺に吊るしたてるてるぼうずだけが見ていたね 早く晴れないかなって 二人で作ったのに 結局 二人の別れを見届けることになったね 二人で作った君だけが 見ていたね 六月の花嫁 さようなら さようなら また会いましょうとは言えないけど だって まだ苛立ちは渦巻くから 窓の外 BGMはもう止んだ 僕のBGMはまだ止みそうもないけど 「愛し合ったのに」 一人呟いたのは誰? *** 作詞っぽく詩が書きたかったんだけど、玉砕。
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