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L『さちぉの写メうPして』
うはぁ!Lすげーサディスト!
みんなLのレスに乗っかって写メコール。
さちぉはちょっと困りながら写メを数秒スレッドに載せた。
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
目がでかくて可愛い。
そう。
目が零れ落ちそうなくらいに大きくて、すごく可愛い女の子だった。
「同い年には見えない」
ちょっと苦笑い。
こんなに可愛い子ならきっとうまくいくよ。
「勇気出せるといいね、さちぉ」
画面の向こうにいる同い年の女の子に聞こえるはずのないエールを送った。
次の日
僕は彼女の仕事終わりに彼女に会いに行ったんだ。
話すこともまとまってない、頭真っ白の状態で。
「どしたん?」
彼女は近寄りながら聞いてきた。
「いや、連絡取れなくてごめん。」
僕はそう答えるのがやっとで。
「いいよ、私とは話したくないないけど、バーチャルの人とは話したいんでしょ?」
確かに、そうかもしれない。
「本当に・・・ごめん。」
謝ることが精一杯。
「口だけならやめて、謝る気持ちなんてないくせに。」
いつもこんな会話。
「そうだね、ごめん。」
また謝る。
「そうだねってことは、やっぱり謝るつもりなんてないんでしょ?なんなん?私はいつまで晃ちゃんを待ってればいいわけ?」
怒りだすととまらなくなる。
「・・・・・」
自分に罪悪感があるから言葉が出なくなる。
いつの間にか、キチンと自分の気持ちも表現できなくなっていた。
「もぅいい!ちゃんと私のこと考えてるなら、行動に現して。ちゃんとして!私今まで付き合ってきた人に晃ちゃんみたいにしっかりしてない人いなかった。」
まくし立てるように言う。
僕じゃやっぱりダメなんだと気付いた。
ダメで情けない男。
ちゃんとするって難しいね。
彼女のことだけちゃんとするのはそれほど難しくない。
でも僕は親も納得させたいから。
「晃ちゃん、で?次の私の連休。どうなってるの?」
いきなりの話題転換。
彼女の武器強っ!
「うん、湯河原の温泉予約出来たよ。行く?」
本当は行きたくなかった。
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