第1章 空から舞い降りた女神①

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「あら、これわたくしですわ」   見開きに載っている、神々の絵を指し、ほんわかと言う。   「そこじゃないっ!こっち!!」   イライラしながら、次のページを指す。   そこに載っている絵は、かつて栄えていた都の成れの果て。   「…これは…」   瓦礫と、枯れ果てた土しかない大地。   今は海に囲まれた、無人の島。   「わかる?これが、かつてガイアがあった…とされる場所の今の姿!ついでに、今は『ダウィス島』って呼ばれてんの」 「…そんな…まさか…」   やっと、アイラの言葉が真実かもしれないと思い始めたのだろう。   震える手で、本を掴む。   「では…では、アーティファクトは!?他の神たちはどうなったのですか!?」   半狂乱になりながら、アイラに掴みかかる。   「ちょっ…落ち着きなよ!!」
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