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ガクッと、ヘスティアの体がこける。
「アテナ様ぁ~…」
「だいたい!」
怒りを押し殺した声で、アイラは机を叩く。
「私はアイラ・クレメンス!それ以外の何でもないわけ!だいたいなに?神様の生まれ代わりだぁ!?だからなんだってのさ。いきなり人んちに転がってきて、意味不明なこと喚いて、次はダウィス島まで連れてけ?冗談じゃない!!」
馬鹿馬鹿しい。
何が生まれ代わりだ。
そんなの、自分には関係無い。
前世の自分なんて、知りたいとも思わない。
「お怒りももっともですわ…アテ…アイラ様。ですが、わたくしにはもぅ、アイラ様を頼るしかないのです。それに…わたくしは都の守護を司っていました。だからこそ、真実を自分の目で見たいのです。…見なければいけないのです!!」
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