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昼頃、どうにも空が怪しくなってきた。
雨が降るとか、そういう類いではない。
あえてこの空の状態を形容するなら…空が『綺麗』すぎるのだ。
(…なんだろう?)
不安そうな視線を、空に向ける。
東の空。
綺麗すぎる空。
その先に――一点の光が見えた。
「!?」
――何か…落ちてくる!?
まずい。
非常にまずい。
あの大きさ、スピード…。
あんなものがここに落ちたら、間違いなく森が吹っ飛ぶ。
「はわわわわわ…」
アイラは手を口に加えて、情けなくその場をぐるぐる回り始めた。
――どうする…?逃げる…ったて今からじゃ間に合わない!!受け止める…んなことできるわきゃないだろっ!!
考えを巡らせているうちに、その物体はアイラのすぐそばまで迫り…
「もうだめだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
――嗚呼…父さん、母さん…アイラも今二人の元へ参ります!
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