第1章 空から舞い降りた女神①

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昼頃、どうにも空が怪しくなってきた。   雨が降るとか、そういう類いではない。   あえてこの空の状態を形容するなら…空が『綺麗』すぎるのだ。   (…なんだろう?)   不安そうな視線を、空に向ける。   東の空。 綺麗すぎる空。   その先に――一点の光が見えた。   「!?」   ――何か…落ちてくる!?   まずい。 非常にまずい。   あの大きさ、スピード…。   あんなものがここに落ちたら、間違いなく森が吹っ飛ぶ。   「はわわわわわ…」   アイラは手を口に加えて、情けなくその場をぐるぐる回り始めた。   ――どうする…?逃げる…ったて今からじゃ間に合わない!!受け止める…んなことできるわきゃないだろっ!!   考えを巡らせているうちに、その物体はアイラのすぐそばまで迫り…   「もうだめだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」   ――嗚呼…父さん、母さん…アイラも今二人の元へ参ります!
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