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「ちょっ…なっ…はぃぃぃっ!?」
突然の過激なスキンシップ(?)にアイラは混乱する。
頭は真っ白になりつつも、無理矢理女性の体を自分から引き剥がした。
「なんなわけ!?」
そんなアイラにはお構い無く、女性ははしゃいだ声で言った。
「わたくしです…ヘスティアですわ!お忘れですか?『ガイア』の守護を司る神・ヘスティア。あなたは間違いなく、戦の女神・アテナ様です!」
アイラの頭上に、クエスチョンマークが20個くらい浮かび上がった。
ガイア。
ヘスティア。
アテナ。
もちろん、知らない言葉ではない。
ただどう考えても、自分と繋がらないのだ。
「『ガイア』って…失われた古代都市のことでしょ?」
「…失われた?」
きょとん、とした顔でヘスティアがおお無返しに言葉を返す。
「ガイアがあったとされる場所は、今遺跡かなんかになってるはずだけど…」
「いやですわアテナ様ったら!ご冗談ばかり!」
ヘスティアが、夫婦漫才かのようにアイラを叩く。
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