第1章 空から舞い降りた女神①

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アイラの言葉を全く信じていないようだ。   「冗談って…」 「だってアテナ様。つい昨日まで、あんなに平和で活気に満ち溢れていたではありませんか!」   目まぐるしくアイラの脳内は回転していた。   最初はたちの悪い悪戯かなんかかと思ったが、それにしては邪気を感じない。   次はこの自称ガイアの守護神ヘスティアは、頭がおかしいのかとも思ったが…それにしては目がまともだ。   ならば、この女性は本物の女神で、自分を戦いの神アテナと勘違いしているのだろうか…?   しかも、ガイアがすでに失われた都であることを知らないらしい。   「埒があかないなぁ…」   腹立たしげに立ち上がり、アイラは大股で一旦家に入る。   そしてものの30秒で、大きな本を抱えて戻ってきた。   「ほら、目を見開いて見な。ついでに、耳の穴かっぽじってよーっく聞きな!」   その大きな本を開き、ヘスティアに見せる。
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