「何それ?美味しいの?」

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「あぁ、だいじょぶだいじょぶ」    ニッコリと笑みを浮かべて、アーサーは言った。  その答えにホッと息を吐いた俺だったが、その直後に顔を背けてアーサーが口にした言葉が耳に入った。   「……多分」 「おいてめぇ!!今『多分』って言ったな!?多分って!!」    俺は箒を放り投げ、アーサーの首元をがっちりと掴み、ガクガクと音がするまでアーサーを揺さぶった。   「いやまぁほら、その手の材料は資金面やら核不拡散条約やら、入手方法調べてたら某国の黒服の人らにマークされたりで、結局手に入らなかったから混ぜてないし」 「手に入ったら入れるつもりだったんかい!!」    てか、もう誰でもいいから、こいつ逮捕して下さい。   「ん?でもそんな物騒なもんが入ってないなら、大丈夫なんじゃないか?」    その事に思い当たり、俺は腕をピタリと止めた。  ただし、アーサーの襟元はしっかり掴んだままで。   「フラスコの中でどんな反応が起こってたかはわからないけどね~」 「っておぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」    俺は声を挙げながら、先程よりも更に激しくアーサーを揺さぶった。 何か時折、首が怪しい方向に揺れてる気もするが、構わず揺さぶり続ける。  きっと気のせいだ。  
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