「何それ?美味しいの?」

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「こんなもん、どっから出した!?」    そう率直な感想をぶつけながら、カクカクと首が動くマネキン「偽アーサー」を本物に突きつけた。   「それは、企業秘密☆」 「お前、ほんとにシバくぞ……」    そのままマネキンをアーサーに押し付けて、俺はガックリとうなだれた。   「ったく……、それより本当にこれ大丈夫なんだろうな?」    そう言いながら、俺は再び手の中にある「謎の塊」を眺めた。   「勇介は本当に心配性だなぁ」    やれやれと首を振ってから、アーサーは再びカバンを漁り始めた。   「えっと……、どこやったかな……」    何を探しているのかわからないが、カバンの中からは何かがぶつかるガチャガチャといった音に混じって、何かの鳴き声みたいな音が聞こえるんだが……。   「考えるな……。考えたら負けだ……」    俺がそう呟き、自分に言い聞かせたその時。   「あったあった!!」    カバンから引っ張り出されたアーサーの右手には、何やら四角い物が。   「何だそれ?」    何かの機械だということはわかるのだが、とりあえず聞いてみた。
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