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「カッターの刃全開にしといて何言ってんだお前!!てか何に対して大丈夫なんだよ!!俺か!?世間か!?俺じゃなかったらぶん殴る!!」
勇介の剣幕に、怪しげ(以下略)はピタリと動きを止める。
「そうだな……、強いて言えば……」
「強いて言えば……?」
勇介は彼の言葉を繰り返し、僅かな間にゴクリと唾を飲み込んだ。
「俺の輝かしい功績?」
ニッコリと笑みを浮かべて、首を傾げながら怪しげ(以下略)はいけしゃあしゃあと言ってのける。
「よし、てめぇまず手を離せ!!話はお前が気絶するまで殴り倒してからだ!!」
まくしたてるように一気に言い切った勇介の言葉に、怪しげ(以下略)はすぐさま笑って見せた。
「はっはっは」
わざとらしい笑い声をあげて一息。
真顔になってから、怪しげ(以下略)はサラッと言い放った。
「……俺が無抵抗で殴られるの前提かい?ネットで話題の“中二病”ってやつかな?一回精神科にかかったらどうかな?」
「それは、お前だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
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