ライバルなんて…

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少し下を向いて市原は喋りだした 「私……あんまりうまくいってないんですよ、ね…」 うまくいってない……って? 「なんか…教室に行くと私……ひとりぼっちな気がして…………」 市原…… 「だからっ怖くて…逃げてきたっていうんですよね、こういうの…」 下を向いているからうまく市原の表情が悟れなかった 『市原…?何て言っていーか分かんないけど、市原はいい奴だからな』 きっと落ち込んでいる 悲しんでいるはず 『だから、あんま無理すんなよ』 俺はポンポンと市原の頭を軽く叩いた。
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